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- 「うちのサービスにもコミュニティ機能を付けよう!」
そう安易に考えていませんか?
たしかに、近年「コミュニティ」はビジネスにおいて重要なキーワードとして注目されています。
しかし、ただ闇雲にコミュニティを作ったところで、ユーザーが集まらなかったり、収益化につながらなかったりするケースも少なくありません。
「コミュニティはビジネスにどう役立つのか?」
「収益化につながらないコミュニティにはどんな意味があるのか?」
その答えは、コミュニティを「収益を生み出す場」ではなく、「ビジネスを成長させるエンジン」として捉え直すことにあります。
この記事では、だいすきなPodcast「ハイパー起業ラジオ」で配信された「#4-5 コミュニティ自体でマネタイズしない時に、ビジネス上の立ち位置はどうなるの?」の内容を基に、コミュニティを「集客装置」として活用し、ビジネスを成長させるための具体的な方法を、事例を交えながら解説していきます。
内容をざっくりでも理解したいひとや、本編を聞くまえに要点をつかんでおきたいひとは必読の内容です!
明日から実践できるヒントが満載です。
コミュニティの可能性を最大限に引き出し、ユーザー獲得の新たなステージへ進みましょう!
ぜひ最後までご覧ください!
目次
コミュニティマネタイズの基礎:課金とECはレアケース?
コミュニティのマネタイズ方法としてまず思い浮かぶのは、「課金」と「EC」でしょう。
- 課金:クックパッドの検索順位表示や、Pixivの広告非表示機能のように、ユーザーの利便性を向上させるツールに対して課金する方法が一般的
- EC:YouTuberのファングッズ販売や、サービス独自のグッズ販売など
しかし、これらの方法はコミュニティビジネスにおいてはレアケースと言えるでしょう。なぜなら、コミュニティ参加者の多くは「読み手」であり、「書き手」ではないからです。収益は限定的になってしまいます。
また、ECに関しても、コミュニティで物が売れる仕組みは、プロのキュレーションメディアに比べて弱いのが現状です。コミュニティの特性上、「商品を買いたい」というニーズよりも、「共通の興味・関心について語り合いたい」というニーズが強いからです。
コミュニティ内で成果を出そうとして雰囲気がギスギスしたものって過去にたくさんありましたね
コミュニティは「集客装置」として進化する
従来のコミュニティは、それ自体で収益化を目指す「バックエンド商品」としての側面が強かったと言えるでしょう。しかし、近年では、収益を生まない代わりに、他のビジネスの収益貢献を担う「フロントエンド商品」としての側面が注目されています。
例えば、RIZAPグループの「chocozap」は、低価格で気軽に利用できるジムとして人気を獲得しています。chocozap自体も収益を生み出していますが、真の収益源は、chocozap利用者を顧客化する「RIZAP」です。
chocozapは、RIZAPの広告費を大幅に削減する「集客装置」としての役割を果たしているのです。
このように、コミュニティは、他のビジネスを成長させるための「エンジン」として機能する可能性を秘めていると言えるでしょう。
コミュニティがもたらす4つの効果
コミュニティをビジネスに活用するメリットは、大きく分けて以下の4つあります。
- グロースループ:「ハマる」体験を提供することで、ユーザーが自然と友人を招待したくなる状態を作り出す
- リテンション:コミュニティへの帰属意識や仲間との交流を通じて、ユーザーの継続利用を促進する
- ディフェンシブ:独自の集客経路を確立することで、外部プラットフォームへの依存を減らし、安定的な集客を実現する
- エンゲージメント:共通の価値観や目標を共有することで、ユーザーの愛着と貢献意欲を高める
これらの効果を最大限に活用することで、持続可能なビジネスモデルを構築できる可能性が高まります。
「ディフェンシブ」の観点はまったくなかった!
グロース&フックループでコミュニティを活性化
コミュニティを「集客装置」として機能させるためには、「グロースループ」と「フックループ」を設計することが重要です。
- グロースループ:新規ユーザー獲得と既存ユーザーによる招待を促進する仕組み
- フックループ:新規ユーザーをコミュニティに定着させる仕組み
例えば、クックパッドの「つくれぽ」機能は、ユーザー参加を促進する優れた仕組みと言えるでしょう。ユーザーはレシピを投稿するだけでなく、「作ったよ!」という報告を通じて、他のユーザーと交流することができます。
このように、ユーザーが「参加したくなる」「貢献したくなる」ような仕掛けを設計することで、コミュニティは活性化していくのです。
プロダクト開発にもコミュニティを活用する
コミュニティは、プロモーションやマーケティングだけでなく、「プロダクト開発」にも活用することができます。
ユーザー同士が活発に意見交換を行うコミュニティでは、開発者が想定していなかったようなニーズや課題が発見されることがあります。
例えば、ノーコードツールを提供する「STUDIO」は、ユーザーコミュニティを通じて、ユーザーの要望をプロダクト開発に反映させています。
このように、ユーザーの声を直接聞き、プロダクトに反映していくことで、顧客満足度を高め、より良いプロダクトを生み出すことができるのです。
お客様の声を大事にしてるサウナ施設は愛されますよね。たとえば「オールドルーキーサウナ」とか!
まとめ:コミュニティの未来は明るい
今回は、コミュニティをビジネスに活用する様々な方法、特に「集客装置」としての側面に焦点を当てて解説しました。
コミュニティをビジネスで活用する上で重要なポイントは下記の通りです。
これらのポイントを押さえることで、コミュニティは持続可能なビジネスモデルの核となり得ます。
ぜひ今回の内容を参考に、コミュニティの可能性を最大限に引き出し、ビジネスを成功に導いてください!
Podcastではより具体的な話が聞けたり、尾原さんとけんすうさんの掛け合いを楽しめます!ぜひ本編もお聞きください!
最後にこの記事のテーマソング「コミュニティの進化」でお別れです!